ジャポニスムと浮世絵 千葉市美術館「ジャポニスムー世界を魅了した浮世絵」展覧会
千葉市美術館にて2022年1月12日~2022年3月6日まで、ジャポニスムー世界を魅了した浮世絵展が開催されています。
浮世絵のヨーロッパへの影響は、ゴッホやマネなどの絵画への影響についての展覧会がこれまでも開かれてきましたが、本展覧会は欧米やロシアのジャポニスムの影響がみられる作品の展覧会です。
葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は現在は🌊emojiとなるほど有名で世界各地で気軽につかわれています。
クロード・ドビュッシー、管弦楽のための3つの交響的素描「海」は1905年にフランスで出版されたオーケストラ版の初版スコアにドビュッシーの希望により「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が印刷されたことも有名です。今回の展覧会ではイワン・ビリービン≪アレクサンダー・プーシキン著『サルタン王物語』挿絵≫(イ作品が展示されています。本展覧会が欧米、ロシアの作品も含めて様々な作品が展示されています。絵画だけでなく、本の挿絵、音楽までにもその世界を広げての展覧会ですが、この当時のジャポニスム/日本に関連する音楽のコンサートも会期中におこなわれました。
「ジャポニスムをめぐる音楽~2台のベーゼンドルファーと共に~」
2022年1月22日(土)14時~、23日(日)14時~
ピアニストの川口成彦氏 2台のピアノ(ベーゼンドルファー)にて演奏
中江早希氏(ソプラノ)
【当日のプログラム(予定)】
カウエル: 富士山の雪
ガンヌ: 日本にて/ラ・ムスメ(日本風マズルカ)
ストラヴィンスキー: 3つの日本の抒情詩
シグテンホルスト・マイヤー: 富士山の6つの情景 op.9
カルディーニ: 3つのノヴェレッテ
ケテルビー: 日本の屏風から
サン=サーンス: 歌劇《黄色い王女》より 序曲、うつせみし神に…、おかしな夢を見ていた
サリヴァン: 歌劇《ミカド》より おひさま輝き、あたりを照らす
マスカーニ: 歌劇《イリス》より ある日幼い頃(蛸のアリア)
プッチーニ: 歌劇《蝶々夫人》より ある晴れた日に
千葉交響楽団メンバーによるコンサート〜弦楽四重奏が奏でるジャポニスムの世界〜
2022年2月26日[土]14:00 – 1階さや堂ホールにて
【当日のプログラム】
〜春にことよせて〜
日本古謡/森山直太朗:さくらメドレー
中田章:早春賦
岡野貞一:朧月夜
メンデルスゾーン:春の歌
デーレ:すみれの花咲く頃
シュトルツ:プラター公園の春 〜ジャポニスムと音楽〜
サリバン:歌劇「ミカド」序曲より/歌劇「ミカド」(1885)”お日様輝き、あたりを照らす”
プッチーニ:菊、歌劇「蝶々夫人」より”ある晴れた日に”/菊の花
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
サティ:ジムノペディ第1番/ジュ・トゥ・ヴ
ホルスト:「日本組曲」より”漁師の唄”/”桜の木の下での踊り”
他
ジャポニスムと音楽、西洋音楽における日本については、一度とりあげていますが、オペラと各国でのジャポニスムについても別記事で取り上げたいと思います。
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