イスラエル・ゴールドマンコレクションの河鍋暁斎展 イギリス Royal Academy
2022年3月19日~6月19日まで、イギリス・ロンドンのロイヤルアカデミーにて河鍋暁斎展が開かれます。
画商であり河鍋暁斎コレクターでもあるIsrael Goldmanコレクションの公開です。Israel Goldman氏は日本の版画、絵画など画商です。本展覧会に関連した河鍋暁斎の本は河鍋暁斎研究の第一人者でもあるKoto Sadamuraさんによるものです。
ゴールドマンコレクションの河鍋暁斎展覧会は、2017年に日本で開催されています。
章解説 | ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力 | Bunkamura
大英博物館北斎展 Hokusai: beyond the Great Wave - 在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究
浮世絵がヨーロッパにもたらされると絵画などに影響をあたえジャポニスムと呼ばれるブームになりました。千葉橋美術館での展覧会も浮世絵によるジャポニスムへの影響に焦点をあてた展覧会でした。
ジャポニスムと浮世絵 千葉市美術館「ジャポニスムー世界を魅了した浮世絵」展覧会 - 在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究
1873年ウィーン万国博覧会では、日本政府の出品に際して、古物商が工芸品などを購入し、現地で売捌かれました。売捌く際には起立工商会社が創設されましたが現地に赴き起立工商会社副社長となったのが道具商若井兼三郎でした。起立工商会社と輸出工芸品については以前に記事にしています。
起立工商会社と万国博覧会 - 在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究
明治期以降、日本の工芸品が海外にもたらされるのは、起立工商会社のような輸出工芸品を制作、輸出する会社、万国博覧会などで展示され、一括購入される場合などもありました。1876年フィラデルフィア万国博覧会に展示された日本の陶磁器は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が一括購入し、現在も展示されています。これについてはまた、別記事で書きたいと思います。
そのほか、美術品の海外輸出をになった画商・道具商などがありました。NYなどにも支店があった山中商会、パリ万博で事務官として活躍、パリでのジャポニスムブームを牽引した一人でもある林忠正などがその一例です。山中商会や林忠正についてはまた、別記事で書きたいとおもいます。