在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究 

在外日本関連コレクションの調査・研究報告 https://researchmap.jp/mamiko

在米日本関連コレクション 公文書、書籍など。

アメリカ合衆国で日本関連の公文書、出版物の調査での有名な場所は以下の通りです。

 

米国国立文書館(NARA)

About the National Archives Catalog | National Archives

 

ゴードン・W・ブランゲ文庫

1945年から1949年までに日本で出版された印刷物の大部分が所蔵されています。

Home - ゴードン W・プランゲ文庫の資料検索・利用方法 - Research Guides at University of Maryland Libraries

 

アメリカ議会図書館

朝河貫一が図書館の依頼を受けて蔵書を拡充しました。

Introduction - Japanese Collection: Asian Collections at the Library of Congress - Research Guides at Library of Congress

 

イェール大学教授であった朝河貫一による、イェール大学図書館およびアメリカ議会図書館蔵となる資料収集については以下の論文に詳しいです。

松谷有美子「朝河貫一によるイェール大学図書館および米国議会図書館のための日本資料の収集」(『三田図書館・情報学会』2014年、1-35頁。)

 

占領関係については、国会図書館のナビがとても便利です。

日本占領関係資料 発生機関別索引 | 憲政資料室の所蔵資料 | 国立国会図書館

 

来日した外国人女性の日記、紀行文

幕末以降、来日した外国人たちは、旅先での日々を紀行文、日記として残しました。

まだ、女性が旅することが少なかった時代に来日した女性たちも記録を残しています。

 

時岡敬子訳、イザベラ・バードイザベラ・バード日本紀行』上・下(講談社学術文庫、2008年)

他にも、

外崎克久訳、エリザ・R・シドモア『シドモア日本紀行:明治の人力車ツアー』(講談社学術文庫、2002年)

安藤勉訳、フリーダ・フィッシャー『明治日本美術紀行ードイツ人女性美術史家の日記』(講談社学術文庫、2002年)

齋藤元子「翻訳史料「函館とアイヌ集落」ー明治期来日アメリカ女性宣教師の蝦夷探訪記」(『お茶の水地理』43号、2002年、67-74頁。)

※1881(明治14)年に来日した、アメリカ人女性宣教師メアリー・ホルブルックによる蝦夷探訪記の翻訳

 

彼女たちに関する研究もあります。

梅本順子「欧米女性が見た明治期の日本:日本女性観を中心に」(『国際関係研究』(日本大学)第33巻2号、2013年)。

https://www.ir.nihon-u.ac.jp/pdf/research/publication/02_33-2_04.pdf

など。

浮世絵コレクション アメリカ オハイオ メアリー・エインズワースコレクション

オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵
メアリー・エインズワース浮世絵コレクション初期浮世絵から北斎・広重まで
下記の美術館で2019年に開催されました。
 
千葉市美術館 2019年4月13日ー5月26日
静岡市美術館 2019年6月8日ー7月28日

大阪市立美術館 2019年8月10日ー9月29日

 

所蔵者であるメアリー・エインズワース(1867-1950)は、1906(明治39年)の初来日より浮世絵のコレクションを始め、その数は1500点以上といわれます。死後、母校オーバリン大学に寄贈しました。

 

 

明治時代に来日した女性として、イザベラ・バードなどがいますが、彼女たちによる紀行文、日記が残っています。

時岡敬子訳、イザベラ・バードイザベラ・バード日本紀行』上・下(講談社学術文庫、2008年)

他にも、

外崎克久訳、エリザ・R・シドモア『シドモア日本紀行:明治の人力車ツアー』(講談社学術文庫、2002年)

安藤勉訳、フリーダ・フィッシャ『明治日本美術紀行ードイツ人女性美術史家の日記』(講談社学術文庫、2002年)

 

彼女たちに関する研究もあります。

梅本順子「欧米女性が見た明治期の日本:日本女性観を中心に」(『国際関係研究』(日本大学)第33巻2号、2013年)。

https://www.ir.nihon-u.ac.jp/pdf/research/publication/02_33-2_04.pdf

NY メトロポリタン美術館 着物展覧会  ジョン・C・ウェーバーコレクション

2022年6月7日から2023年2月20日まで、NYメトロポリタン美術館にて

ジョン・C・ウェーバー氏の所蔵する着物コレクションの展覧会が開催されます。

https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2022/kimono-style

 

学芸員のモニカ・ビンチク氏による展示のコンセプト、近年の着物の展覧会の動向などについて以下の記事が参考になります。

Met exhibition frames the kimono as a global transmitter of style, beyond national costume

 

 

海外における着物コレクションとしては、2020年2月29日から同年6月21日まで、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で「Kimono: Kyoto to Catwalk」展覧会が開催されました。

海外における着物コレクション - 在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究

 

ジョン.・C・ウェーバー氏はNY在住のコレクターで、1960年代から日本美術に精通するコレクターのメアリー・バーク氏のアドバイスをもとに日本・中国・朝鮮・ビザンチンの美術品をコレクションしています。中でも日本美術は数多く、すでにメトロポリタン美術館に寄贈されている品もあります。

 

日本でも、MIHOミュージアムで2015年9月15日から同年12月13日までにコレクションの展覧会が開催されました。

ニューヨーカーが魅せられた美の世界 ジョン・C・ウェバー・コレクション | 展覧会 | アイエム[インターネットミュージアム]

 

 

2016年4月には東京でウェーバー氏が、自身のコレクションの展覧会カタログを参照しながらコレクションについて語るというイベントも開かれました。

【Reading about Japan at I-House Library】 ジョン・C・ウェバーによる A New Yorker’s View of the World: the John C. Weber Collection リーディングセッション | IHJ Programs

現代のコレクターによる展覧会も随時紹介していきたいと思います。

アメリカ合衆国 ボストン美術館 メトロポリタン美術館 刀剣 絵巻 展覧会

2022年1月21日~3月25日まで、六本木森アーツセンターギャラリーにて

ボストン美術館所蔵『THE HEROES 刀剣×浮世絵ー武者たちの物語』展が開催されました。東京の後、新潟県万代島美術館にて4月23日~6月19日まで開催されています。

 

【THE HEROES展】ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語|新潟県立万代島美術館|2022年4月23日(土)- 6月19日(日)

 

この展覧会では、ボストン美術館に所蔵されている「武者絵」(軍記物語や武勇伝説に登場する英雄を描いた絵(浮世絵)」などを中心に、武者絵と刀剣の鍔に描かれた絵柄などに注目して構成されています。また、刀剣も展示されています。

 

1876年に開館したボストン美術館の日本美術コレクションは、エドワード・モース、アーネスト・フェノロサ、ウィリアム・スタージス・ビゲロー、岡倉天心らにより収集されたコレクションが有名です。彼等とコレクションについてはまた別記事にしたいとおもいます。今回は、ビゲローのコレクションからの品が展示されています。

また現在、NY メトロポリタン美術館にて2022年3月21日から刀剣の展示が開催中です。

https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2022/samurai-splendor

 

ヨーロッパだけでなく、アメリカでも刀剣、サムライの展覧会が今年に開催され、日本でも開催されている、ということが、近年の刀剣に対する関心の反映とも言えると思います。

大英博物館所蔵北斎展 サントリー美術館

`2022年4月16日ー6月12日、サントリー美術館にて大英博物館所蔵の北斎展が開催されています。
 
大英博物館ではm2017年5月-8月に北斎展が開催されました。
 
北斎の「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」などが面白さとダイナミックで印象に残りました。
今回の展覧会での面白さは、大英博物館に所蔵されている日本関連文物について、北斎、そして日本美術との関係からコレクター、日本研究者の紹介・彼等の業績、コレクションについても紹介がなされているという点です。
取り上げられたのは、ウィリアム・アンダーソン(1842-1900)、オーガスタス・ウォラストン・フランクス(1826-1897)、アーサー・モリソン(1863-1945)、チャールズ・ヘーゼルウッド・シャノン(1863-1937)、ローレンス・ビニョン(1869-1943)、ジャック・ヒリアー(1912-1995)です。
 
北斎作品の展示のキャプションにも、アンダーソン・コレクションなど旧蔵者がわかるようになっていたり、それぞれのコレクターについての解説(執筆した研究書)なども著書の展示とともに紹介されるなどでした。
 
 
医師であるアンダーソンは、1873年に御雇い外国人として来日し海軍病院に勤務するかたわら日本で美術品を蒐集しました。帰国後、1886年に『日本絵画芸術』(‘The Pictorial Arts of Japan')を出版するなど日本美術を体系的に研究、収集した人物でもあり、1891年にロンドンに日本協会が設立されると初代理事長をつとめました。
 
大英博物館学芸員であったフランクスがアンダーソンコレクションが大英博物館に収蔵される仲介を担い、収集家モリソンは当時留学中であった南方熊楠と交流があったなど、今回紹介されているコレクターとコレクションについてはまた詳細を別記事で記したいと思います。
 

ギメ美術館 日本のサムライについての展覧会

パリ、ギメ美術館でThe bow and the sword. Japan’s samurai warriorsとして日本の武士についての展覧会が開かれています。(2022年3月16日ー同年8月29日)

Musée national des arts asiatiques - Guimet | Exhibition

The bow and the sword. Japan’s samurai warriors

 

`展覧会に合わせて特集記事も掲載されました。

asianartnewspaper.com

 

別記事でも記載しましたが、現在、ドイツ(ベルリン)にはサムライ博物館が開設、スイス(ベルン)でも甲冑特別展が開催されています。

 

甲冑コレクション アン・ガブリエル・バルビエ・ミュラーコレクションとベルリンサムライミュージアム - 在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究

 

`パリのギメ美術館は、リヨン出身の実業家エミール・ギメ(Émile Guimet1836-1918)が収集した東洋、とりわけ日本の宗教に関連するコレクションを所蔵、展示しています。1879年にリヨンにギメ宗教博物館を設立、その後、1889年にパリに新しい博物館を建てた後フランス国家に寄付、国立ギメ東洋美術館となりました。その後、ルーブル美術館を含めたフランスの美術館政策により、東洋に関する文物を収蔵、展示する博物館となっています。もともと日本の宗教に関心があったギメが収集した仏像などは、ギメ美術館に隣接するアネックスにて常設展示されています。ギメのコレクションについては、別記事にて記したいと思います。