在外日本関連コレクション 博覧会/博物館 調査研究 

在外日本関連コレクションの調査・研究報告 https://researchmap.jp/mamiko

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴィクトリア&アルバート博物館① 陶磁器コレクションと1876年フィラデルフィア万博

1851年に開かれた第1回ロンドン万国博覧会の収益金をもとに、産業、工芸品を主に展示する(出品物を中心に)博物館、サウス・ケンジントン博物館が建てられました。現在のヴィクトリア&アルバート博物館です。 産業革命により工業製品の大量生産には成功し…

幕末ー明治初期の写真コレクション オーストリアの写真家 シュティルフリートとモーザー

幕末から明治初期にかけての当時の日本についての写真に関する情報です。 東京都写真美術館で2022年3月2日(水)から5月8日(日)まで、「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」展が開催され、オーストリアの写真家ライムント・フォン・シュティルフリー…

オーストリアの日本関連文物 世界博物館② フランツ・フェルディナント皇太子日本滞在関連

オーストリア・ウィーンにある世界博物館には、1873年ウィーン万博いおける日本出品物、シーボルトコレクションなどの文物が収蔵、展示されていますが、それ以外にも日本関連の文物が収蔵、展示されています。 1873年ウィーン万国博覧会と日本展示① 世界博物…

1862年第2回ロンドン万国博覧会とオールコック

1862年第2回ロンドン万博で日本の展示は駐日イギリス公使サー・ラザフォード・オールコックが日本滞在中に集めたもので、614点にのぼります。 漆器類、刀剣甲冑などの金属製品、陶磁器、かごなどの民具、コマなどの玩具、書籍、肖像画、石版画、金蒔絵の品、…

1851年 第一回ロンドン万国博覧会 

1851年、ロンドンで第1回万国博覧会が開催されました。会場となった「クリスタルパレス(水晶宮)」は、3,800トンの鋳鉄と700トンの錬鉄、30万枚のガラス、60万立方フィートの木材を用い、英国の絶大な工業力を誇示され、会場の西半分がイギリスの展示場であ…

和紙コレクション パークス、オールコック、シーボルト

和紙は、レンブラントが長崎のオランダ商館からの輸入品をつかっていたことがわかっています。(貴田庄『レンブラントと和紙』(八坂書房、2005年) 20世紀末のウィーンでも画家たちの刷り物作品の展示で材質を見ると和紙ということが多々あります。 和紙は…

ウィーン万国博覧会と日本④ ウィーン万博研究の今2022

『1873年ウィーン万国博覧会 日墺からみた明治日本の姿』(思文閣出版、2022年)が刊行されました。 1873年ウィーン万国博覧会|出版|思文閣 美術品・古書古典籍の販売・買取、学術出版 拙稿これまでの研究から進めたことは、以下、2点です。 ①ウィーン万博…

ウィーン万国博覧会と日本③ 日本からの出品物の現在ー応用美術博物館(MAK)

ウィーン万博の日本出品物は、展示終了後、イギリスのアレキサンドル社が購入した分はイギリスへ送られましたが、ウィーンにも数々の出品物が残り、現在も世界博物館、応用美術博物館にて展示されており、見ることができます。 ウィーン万国博覧会と日本② 日…

Stories of Clay:Discovering Choson Korean Potters in Tokugawa Japan  江戸時代の朝鮮人陶工の物語 展覧会

スペイン バルセロナのAutonomous大学のAftermath of the East Asian War of 1592-1598 プロジェクトの一環として江戸時代の朝鮮人陶工についての展覧会Stories of Clay:Discovering Choson Korean Potters in Tokugawa Japan (オンライン)があります。 af…

バチカンコレクション シンポジウム開催、アニマ・ムンディ(布教民族博物館)など

バチカン コレクション調査② バチカンの所蔵する史資料についてのシンポジウムがおこなわれます。 バチカンに眠る日本の記憶~文化と交流450年・教皇の知り得た日本~ | バチカンと日本100年プロジェクト 所蔵されているシドッチ関係史料、マレガ史料群につ…

イギリス ロイヤルコレクションの日本文物③ 増上寺 台徳院殿霊廟

イギリスのロイヤルコレクションの中には、1910年にロンドンで開催された日英博覧会の出品物「増上寺台徳院殿霊廟模型」があります。この模型は博覧会終了後、ロイヤルコレクションに加えられましたが、修復を経て、増上寺に長期貸出され、2015年4月より公開…

イギリス ロイヤルコレクションの日本文物② メアリー女王の陶磁器コレクション

ヨーロッパの王侯貴族の間で日本の陶磁器コレクションが流行になった時代があります。江戸時代、中国が世界に展開する陶磁器輸出の中心でしたが、国内の争乱いにより輸出が困難となります。その時に日本の陶磁器、主に有田からの陶磁器がオランダ東インド会…

イギリス ロイヤルコレクションの日本文物 ① コレクション第一号鎧

2022年4月8日から2023年3月12日まで、バッキンガム宮殿のクィーンズギャラリーにてイギリスのロイヤルコレクションのなかの日本文物の展示がはじまります。 www.rct.uk 2020年6月の開催が予定されていましたがコロナ禍により延期されていました。日本からの…