大阪、高島屋史料館にて開催中の「万博と仏教 ─オリエンタリズムか、それとも祈りか─」に行ってきました。 https://www.takashimaya.co.jp/base/shiryokan/pdf/expo_buddha.pdf www.takashimaya.co.jp 基本的には3つの柱 ①日本国内での博覧会が明治初期は、…
明治以降の万国博覧会開催への歴史について 日本経済新聞のインタビューにお答えしたものが記事になりました。 www.nikkei.com
エンゲルベルト・ケンペルは、1651年9月16日にドイツ北部の街レムゴー生まれの医師、博物学者で1690年にオランダ商館の一員として来日、92年に日本を離れるまでオランダ商館長の江戸参府に1691年、92年の二度随行しました。当時の将軍は綱吉で、眼前のオラン…
万博以前のヨーロッパにおける日本関連文物の展示① 日本関連文物の展示というと、万国博覧会がありますが、万博開催以前から日本関連文物の展示はおこなわれていました。 博物学の隆盛時代の驚異の部屋(ブンダーカンマー・クンストカンマー)に、いわば「遠…
ヨーロッパにおける日本関連文物の歴史 神聖ローマ帝国皇帝フェルディナンド1世の息子でチロルの大公となったフェルディナンド2世はオーストリア、ハプスブルク家の家系で最初に大規模な美術品収集を行った人物です。 フェルディナンド2世は1567年以来インス…
いわゆる「開国」以前の欧米における日本関連書籍は、主に来日した人による紀行文、日本滞在時の体験と、経験をもとにした日本論などがあり、さらにはそれを元として、もしくは引用して記述した著作があります。 まず、キリスト教、主にイエズス会の宣教師に…
諸外国での日本認識を調べる方法はいくつかありますが、書籍や地図もその一つです。 地図にどのように日本が描かれてきたかは、 日暮雅通訳、ジェイソン・C・ハバート『世界の中の日本地図 16世紀から18世紀 西洋古地図にみる日本』(柏書房、2018年) 鬼塚…
2月6日から3月20日まで、広尾・チェコセンターにて「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」という企画展が開催されました。 広尾・チェコセンターで企画展「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」 - シブヤ経済新聞 この展覧会は、19世紀末から20世…
『ハプスブルク事典』が丸善出版より、2023年1月下旬に刊行されます。 「ウィーン万国博覧会」の項目を執筆しました。 https://twitter.com/WienInfoB2B/status/1609512257876070401 今年は1873年ウィーン万博から開催150周年ということで、お正月のウィーン…
アイルランド首都ダブリンにあるチェスター・ビーティー・ライブラリィは、アメリオかNY生まれのアイルランド系アメリカ人、実業家アルフレッド・チェスター・ビーティー(Sir Alfred Chester Beaty(1875ー1968))のコレクションを展示、保管、修復研究する…
アメリカ合衆国にも、日本関連の絵画、工芸品、書籍などの刊行物、公文書など様々な日本関連の文物が所蔵されています。 その中の一つフーバー研究所ではジャパニーズ・ディアスポラ・イニシアチブ(JDI)として明治時代から第二次世界大戦終了までの日系…
アメリカ合衆国で日本関連の公文書、出版物の調査での有名な場所は以下の通りです。 米国国立文書館(NARA) About the National Archives Catalog | National Archives ゴードン・W・ブランゲ文庫 1945年から1949年までに日本で出版された印刷物の大部分が…
幕末以降、来日した外国人たちは、旅先での日々を紀行文、日記として残しました。 まだ、女性が旅することが少なかった時代に来日した女性たちも記録を残しています。 時岡敬子訳、イザベラ・バード『イザベラ・バードの日本紀行』上・下(講談社学術文庫、2…
オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵 メアリー・エインズワース浮世絵コレクション初期浮世絵から北斎・広重まで 下記の美術館で2019年に開催されました。 千葉市美術館 2019年4月13日ー5月26日 https://www.museum.or.jp/report/1179 静岡市美術館 …
2022年6月7日から2023年2月20日まで、NYメトロポリタン美術館にて ジョン・C・ウェーバー氏の所蔵する着物コレクションの展覧会が開催されます。 https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2022/kimono-style 学芸員のモニカ・ビンチク氏による展示の…
2022年1月21日~3月25日まで、六本木森アーツセンターギャラリーにて 「ボストン美術館所蔵『THE HEROES 刀剣×浮世絵ー武者たちの物語』展が開催されました。東京の後、新潟県立万代島美術館にて4月23日~6月19日まで開催されています。 【THE HEROES展】ボ…
`2022年4月16日ー6月12日、サントリー美術館にて大英博物館所蔵の北斎展が開催されています。 www.suntory.co.jp 大英博物館ではm2017年5月-8月に北斎展が開催されました。 大英博物館北斎展 Hokusai: beyond the Great Wave - 在外日本関連コレクション …
パリ、ギメ美術館でThe bow and the sword. Japan’s samurai warriorsとして日本の武士についての展覧会が開かれています。(2022年3月16日ー同年8月29日) Musée national des arts asiatiques - Guimet | Exhibition The bow and the sword. Japan’s samur…
海外の甲冑コレクターの博物館が、ダラス(アメリカ)、ベルリン(ドイツ)に創設されています。 まず、アメリカ、ダラス、アン・ガブリエル・バルビエ・ミュラー博物館です。 アン・ガブリエル・バルビエ・ミュラーコレクションは、世界でも屈指の甲冑コレ…
国外にある日本の古典籍については、コーニッキー先生、林望先生を中心とした悉皆調査がなされ、その後、現在は国文学資料館がすすめています。 コーニッキー先生のサイト base1.nijl.ac.jp base1.nijl.ac.jp
ヴィクトリア&アルバート博物館では、万国博覧会での日本出品物について、地上階の日本展示区域、上階での万国博覧会関連展示でみることができます。もちろんそれ以外の日本関連文物もありますが、そちらは別記事とします。 地上階(1階)展示の日本展示区…
1851年に開かれた第1回ロンドン万国博覧会の収益金をもとに、産業、工芸品を主に展示する(出品物を中心に)博物館、サウス・ケンジントン博物館が建てられました。現在のヴィクトリア&アルバート博物館です。 産業革命により工業製品の大量生産には成功し…
幕末から明治初期にかけての当時の日本についての写真に関する情報です。 東京都写真美術館で2022年3月2日(水)から5月8日(日)まで、「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」展が開催され、オーストリアの写真家ライムント・フォン・シュティルフリー…
オーストリア・ウィーンにある世界博物館には、1873年ウィーン万博いおける日本出品物、シーボルトコレクションなどの文物が収蔵、展示されていますが、それ以外にも日本関連の文物が収蔵、展示されています。 1873年ウィーン万国博覧会と日本展示① 世界博物…
1862年第2回ロンドン万博で日本の展示は駐日イギリス公使サー・ラザフォード・オールコックが日本滞在中に集めたもので、614点にのぼります。 漆器類、刀剣甲冑などの金属製品、陶磁器、かごなどの民具、コマなどの玩具、書籍、肖像画、石版画、金蒔絵の品、…
1851年、ロンドンで第1回万国博覧会が開催されました。会場となった「クリスタルパレス(水晶宮)」は、3,800トンの鋳鉄と700トンの錬鉄、30万枚のガラス、60万立方フィートの木材を用い、英国の絶大な工業力を誇示され、会場の西半分がイギリスの展示場であ…
和紙は、レンブラントが長崎のオランダ商館からの輸入品をつかっていたことがわかっています。(貴田庄『レンブラントと和紙』(八坂書房、2005年) 20世紀末のウィーンでも画家たちの刷り物作品の展示で材質を見ると和紙ということが多々あります。 和紙は…
『1873年ウィーン万国博覧会 日墺からみた明治日本の姿』(思文閣出版、2022年)が刊行されました。 1873年ウィーン万国博覧会|出版|思文閣 美術品・古書古典籍の販売・買取、学術出版 拙稿これまでの研究から進めたことは、以下、2点です。 ①ウィーン万博…
ウィーン万博の日本出品物は、展示終了後、イギリスのアレキサンドル社が購入した分はイギリスへ送られましたが、ウィーンにも数々の出品物が残り、現在も世界博物館、応用美術博物館にて展示されており、見ることができます。 ウィーン万国博覧会と日本② 日…
スペイン バルセロナのAutonomous大学のAftermath of the East Asian War of 1592-1598 プロジェクトの一環として江戸時代の朝鮮人陶工についての展覧会Stories of Clay:Discovering Choson Korean Potters in Tokugawa Japan (オンライン)があります。 af…