万博以前のヨーロッパにおける日本関連文物の展示①
万博以前のヨーロッパにおける日本関連文物の展示①
日本関連文物の展示というと、万国博覧会がありますが、万博開催以前から日本関連文物の展示はおこなわれていました。
博物学の隆盛時代の驚異の部屋(ブンダーカンマー・クンストカンマー)に、いわば「遠い所から来た珍しい品」としての位置づけが日本関連文物で、漆器、陶磁器、屏風ほかがありました。
各地の王侯貴族、コレクターの蒐集コレクションの中にもありますが、ザクセン選帝侯アウグスト強王はドレスデンに、その名も「日本宮」を建て、その中で収集した日本磁器を展示しました。
すでに日本宮については、代表的な研究に以下のような研究があります。主に、陶磁器、美術史、分野からの研究がすすんでいます。
住田翔子訳、コルドゥラ・ビショッフ「ドレスデンの「日本宮殿」 ─ 18 世紀ヨーロッパにおける東洋への熱狂─」(『立命館言語文化研究』(立命館大学国際言語文化研究所、30(3)、2019年))
また、現在も科研費の共同研究がすすめられているので、今後その研究成果が楽しみです。